展覧会 次回展覧会 これまでの展覧会 [終了] 平成16年度企画展 獨座観念 館蔵 茶書の歴史Ⅴ ~井伊直弼と幕末の茶湯~ 2004年4月1日(木)-7月23日(金) 休館日/土曜(但し第四土曜日を除く)、日曜、祝日 開館時間/午前10時〜午後1時、午後2時〜午後4時30分(入館は4時まで) 入館料/300円 会場/齋田記念館 展示室 館蔵品により茶書の歴史を通覧するシリーズのパートⅤでは、近世の掉尾を飾る大茶人、井伊直弼(宗観)を中心に幕末の茶湯の状況を考察致します。 町人社会を中心に未曾有の茶湯流行をみた幕末期には、一方でそれを批判的に見る国学者や大名茶人等がいました。その一人、松平不昧(1751-1818)は茶道具の研究と蒐集へ進みましたが、井伊宗観(1815-1860)は茶の精神性を追求して多くの茶書を物しました。 本展では、宗観自身の著作と共に、その成立に影響を与えた『南方録』や『山上宗二記』『源流茶話』『茶話指月集』等過去の重要な茶書を総ざらえし、また当時の茶湯流行を示す『茶家醉古襍』や国学者による批判書『茶記贅言』、売茶翁100回忌を迎えた煎茶界の『青灣茶會圖録』等約55点を展覧致します。 宗観の思想を通じ、茶禅一味の原点に立ち返り、趣向に重きを置く現代の茶湯のあり方を再考してみては如何でしょうか。