展覧会 次回展覧会 これまでの展覧会 [終了] 平成19年度企画展 珠光 館蔵 茶書に見る茶人Ⅰ 2007年4月2日(月)-7月26日(木) 休館日/土曜(但し第四土曜日4/28、5/26、6/23は開館)、日曜、祝日 開館時間/午前10時〜午後1時、午後2時〜午後4時30分(入館は4時まで) 入館料/300円 会場/齋田記念館 展示室 当館では、館蔵品により茶書の歴史を通覧するシリーズを長年に亘り開催して参りました。言わば総論が終了したところで、本年より各論とも言うべき「館蔵茶書に見る茶人シリーズ」を開催致します。 文化が未だ大陸に支配され混沌としていた15世紀後期、茶湯は始まったと見られています。その鼻祖とされる珠光は、関係史料が乏しい為、生涯や事跡がよくわかっていません。一般には利休より凡そ百年前に奈良に生まれ、幼少の頃奈良の称名寺に入れられて数年で飛び出し、後に東大寺近くに草庵を結ぶ遁世者となり茶湯を創案、晩年には京都へ移住し80歳で他界したとされています。 本展では、後世附会された伝説や荒唐無稽な想像も含め、作り上げられてきた珠光像を『山上宗二記』『松屋会記』『草人木』『茶湯六宗匠伝記』等主要な茶書約50点の中に追います。これは、珠光研究の変遷を探る事にもなるでしょう。加えて、最近の研究書をご紹介すると共に、珠光の伝書写本中最古とされる『珠光庵秘本』も展観、珠光像再検討の一助となる事を祈念致します。茶祖珠光を知るのみならず茶書の面白さ、歴史は如何にして作られるのか等々、御感得頂けましたら幸いでございます。