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山紫水明

齋田記念館 春季企画展

山紫水明

―理想郷への旅―

2019年4月1日(月)~7月12日(金)    

休館日/土曜(但し第四土曜日4/27、5/25、6/22は開館)、日曜、祝日
開館時間/午前10時〜午後4時30分(入館は4時まで)
入館料/300円
会場/齋田記念館 展示室

[イベント]ギャラリー・トーク
4/22(月)、5/31(金)、6/24(月)  午後2時~ 当館学芸員
山紫水明

結 城 素 明 筆  溪 山 晴 靄  

ゆ う き そ め い      けいざんせいあい  
         

大正~昭和時代 絹本着色・一幅

 深山にかかる靄(もや)が晴れた瞬間、溪谷の木々の緑と清流の水色、そして深山の頂きの青い色彩の鮮やかさに目を奪われた画家の感動が、みずみずしい色彩によって表現される。伝統的な山水画の構図によりながらも、伝統に囚われない素明独自の爽やかでモダンな山水画である。
 結城素明(1875~1957)は、川端玉章に師事し、東京美術学校で日本画・洋画をともに学び、自然主義を標榜したが、その目指す純粋で自由な表現を山水画においてもみごとに体現した。
山紫水明

蔦 谷 龍 岬 筆  桃 源 

つたや りゅうこう      とうげん

大正~昭和時代 紙本墨画淡彩・一幅

 深山幽谷の山肌には若草が萌え、桃色に染まる木々がちらほらと見える。画家自ら題するところの「桃源」、すなわち中国・東晋の陶淵明が記した『桃花源記』を題材に描いたもの。武陵の漁師が谷川を遡ると、桃の花の咲き乱れる林があった。その先の山に小さな穴を見つけ、そこを抜けると、平和で豊かな理想郷があったという。本作は、清雅なる脱俗の桃源をみごとに表し、舟に乗った漁師が行く先の、まだ見ぬ理想郷への想像力を掻き立てる。
 蔦谷龍岬(1886〜1933)は、青森県弘前の生まれで、寺崎広業に師事し、東京美術学校を卒業。土佐派を研究し、大和絵風の装飾性を加味した水墨画的な独自の画風を開いた。

山紫水明

土 佐 光 武 筆  臥 遊 帖  

と さ み つ た け      がゆうじょう

明治時代 絹本著色・二帖

 二帖三四葉からなる画帖で、浄土真宗本願寺派の僧侶・赤松連城(1841~1919)により「臥遊」(床に臥したまま、風景画などを見て、心を自然の中に遊ばせること)と題され、跋には本願寺旧蔵とある。日本の歌枕を中心に収めるが、末尾の六葉は中国の詩の世界を描く。土佐派の画家らしいみやびな画風で、穏やかな山並みの風景が展開する。本展では、歌枕にちなむ和歌や中国の詩とともに、臥遊の境地をお楽しみください。
 土佐光武(1844~1916)は、土佐家分家の光清の子。禁裏画所を勤め、明治維新後、京都府画学校で教鞭をとった。

〈図版〉臥遊帖より春日野

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