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蘭字―知られざる輸出茶ラベルの世界―

齋田記念館 2021年 特別展

蘭字―知られざる輸出茶ラベルの世界―

RANJI -The World of Export Tea Labels-

2021年6月7日(月)~7月30日(金)

休館日/土曜(但し第四土曜日6/26・7/24は開館)、日曜、祝日
開館時間/午前10時〜午後4時30分(入館は4時まで)
入館料/500円 
会場/齋田記念館 展示室

協力/アドミュージアム東京、四郷郷土資料館、伊藤邦男氏、
冨士美園(新潟・村上)、一言進氏、石部健太朗氏、
静岡産業大学デジタルアーカイブ研究チーム
監修/吉野亜湖氏(静岡大学 非常勤講師・茶文化研究者)

オンライン・ギャラリー・トーク(会期中限定)
こちらから→
1)特別展「蘭字 ―知られざる輸出茶ラベルの世界―」オンライン ギャラリー・トーク
https://youtu.be/yl2ggSdRm0k
2) 齋田家の茶業 オンライン ギャラリー・トーク
https://youtu.be/aEyHQ8uomzA

■主な出品作品

出品リストのダウンロードはこちらから→
蘭字―知られざる輸出茶ラベルの世界―

輸出用茶箱とそれを包んだアンペラ(安平)

                

 個人蔵

 
 「蘭字」とは、輸出用茶箱に貼られたラベル類の総称であり、
狭義には、茶の種類、ブランド、産地、輸出商社、販売店などを
主にアルファベットで表記して絵を入れ、茶箱の顔である側面に
貼られた凡そ方形のラベルを指します。他の側面や上面には、
絵のみの横長の「茶箱絵」が貼られ、縁は縁紙で彩られました。
そして、この茶箱を保護するために、アンペラ(安平)というゴザの
ようなもので包み、その上にごく薄い和紙に刷られた蘭字を貼り、
藤紐で縛って、輸出用茶箱が完成します。
 「蘭字」の名は、茶貿易においては先進の中国と最初に茶の取引をした西欧の国がオランダだったことから、その西欧の文字が入った
ラベルを「蘭字」と呼ぶようになったとみられます。

 この茶箱とアンペラのセットは、近年アメリカのニューヨークで
発見され、日本に里帰りしたものです。茶箱を包むアンペラは、
通常輸送が終れば廃棄されるため、実際に輸出された茶箱と
アンペラがセットで伝えられるのは、世界中にこの1点のみの
大変貴重なものです。
蘭字―知られざる輸出茶ラベルの世界―

三代 歌川広重 画 

茶箱絵
「大日本名勝之内 駿河三保之松原」

  だいにほんめいしょうのうち  するがみほのまつばら

 アドミュージアム東京蔵

蘭字―知られざる輸出茶ラベルの世界―

蘭字
「RIKSHA CHOP」

 アドミュージアム東京蔵

 
 蘭字には、ブランド名や、茶の種類や量目、仕上げ製法(再製法)やグレード、産地、会社名や仕向け地などがアルファベットで表されるほか、様々な絵柄が施されます。

 富士山や和風建築、着物姿の女性、人力車や扇子、提灯や凧、将棋
などの日本のモチーフ。輸出先で好まれる西洋人や西洋建築、王冠、楽器、トランプなどの西洋のモチーフ。日本の茶摘み女、中国風の煎茶器、西洋のティーカップなどお茶に関わるモチーフ。地球や国旗、船や汽車など貿易に関わるモチーフ。動植物など様々な絵柄があります。
 この人力車のように、外国人にとって新鮮な日本らしいモチーフには、とりわけ蘭字の魅力があふれています。
蘭字―知られざる輸出茶ラベルの世界―

左:蘭字見本帖(矢澤商店)
右:蘭字見本帖(山口堂)

 左:1冊(89紙) / 右:1冊(31紙)および11紙

 左:アドミュージアム東京蔵 / 右:四郷郷土資料館蔵
蘭字―知られざる輸出茶ラベルの世界―

齋田園字砂利場茶圃全図

さいたえん あざじゃりば ちゃほ ぜんず

 明治時代中期

 齋田記念館蔵

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